革について
なめし (鞣し) とは
なめし(鞣し)とは、 各種の原皮(生皮)を腐敗しない状態に加工することをいいます。
また、単なる保護だけでなく、耐久性を持たせるほか、革製品として利用できるように必要な作業のことを総じてなめし(鞣し)と呼びます。
なめし剤には、革の用途に合わせて様々な種類が使われていますが、現在主流なのは、タンニンなめし、クロムなめし、混合なめし等の製法です。
タンニンなめし
天然の植物の皮や実などから抽出したタンニンで皮をなめす最も古いなめし方法です。
タンニンでなめされた革は、堅くて伸縮性が小さく、使用していくといわゆる「あじ」が出てくるのが特徴です。
クロムなめし
塩基性硫酸クロム塩を使用してなめす方法です。
特性は、柔軟性があり伸びが大きく、しかも耐熱性があるので、靴の甲革、袋物、服飾用など幅広く利用されています。
タンニンなめしと比較すると、加工時間を大幅に短縮でき、耐久性に優れるという点で、近年多く利用される製法とも言えます。
混合なめし
タンニンなめし剤とクロムなめし剤などの、2種類以上のなめし剤を組み合わせたなめし方法で、それぞれの欠点を補い長所を生かした革を作ることができます。