革の加工について

革の加工・仕上げについて
■オイルレザー(オイル仕上げ)

なめした後にオイルを多く染み込ませた革。
オイルを染み込ませることで、柔軟性や耐水性を高めることができます。
使い込むほどオイルによって独特の風合いが楽しめるのが特徴です。

■ヌメ革

植物タンニンなめしを施しただけで、染色や加工がされていない革のこと。
染色や加工がされていないため、革本来の風合いが出て経年変化を楽しむことができます。

■銀付き革

革の銀面をそのまま活かし、銀面の上に仕上げを行っている革の総称。
代表的なものに、ボックスカーフやエナメル仕上げなどがあります。

■シュリンク

なめしの工程で熱や特殊な薬品を使用して、革の銀面を収縮(シュリンク)させることで、独特なしわをつけた革のこと。
柔らかく、しわによって傷が目立ちにくくなるという特徴があります。

■ヌバック

革の表側である銀面を毛羽立たせ、短く起毛させた革のこと。
スエードよりも毛足が短く、きめ細かいためなめらかな手触りが特徴です。

■スエード

革の裏側である床面を毛羽立たせ、短めに起毛させた革のこと。
毛足が短めに起毛しており、手触りの良さが特徴です。

■メタリック加工

銀面(表面)に箔を貼って仕上げた革です。
発色も良く、金属的な輝きがあります。

■エナメル加工 (パテント加工)

銀面(表面)に合成樹脂(エナメル、ポリウレタン樹脂)を塗装して光沢を出した革で、滑らかな質感と光沢が特徴です。

■カーボンフィルム加工

耐摩耗性、耐光性、耐熱性を持つ信頼性の高い素材。
革を下地に使い、上面に極薄のカーボンパターンフィルムを熱圧着した素材です。

■型押し加工 (エンボス加工)

銀面(表面)に加熱高圧プレスで型をつけたもの。
傷つきにくく扱いやすい素材です。

■メッシュ加工

紐状の革を編んでシート状にしたもので通気性に富んでいます。

■プリント加工

革にインクジェットを用いて、柄をプリントしたもの。

■アニリン仕上げ(染料仕上げ)

合成染料とバインダー(主にタンパク系)からできた塗料を使用して染色し革を仕上げる方法。
革本来の特徴が活かされた仕上がりになるため、傷の少ない高品質の生地が選ばれます。
透明感のある塗膜なので耐久性はやや低くなります。

■顔料仕上げ

着色剤として顔料を主に使用する仕上げ方法。
下地に軽い損傷や色むらがあっても、顔料の隠蔽力で下地の欠点を隠すことができます。
アニリン仕上げ・セミアニリン仕上げと比べて調色が簡単で日光堅ろう度の高い仕上げを得ることができます。

■セミアニリン仕上げ

アニリン仕上げと顔料仕上げの中間的な仕上げ方法。
革の柔らかさやなめらかさを残し、汚れや傷に強く耐久性のある、2つの手法の良いところを併せ持ったレザーです。

■グレージング仕上げ

革の銀面に平滑性と光沢を付与することを目的に、めのう、ガラス、金属ローラーによって強い圧力を加えながら摩擦する仕上げ。
グレージングにしぼ付けを行なったのがボックス仕上げ。

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